1984年、Bill Bradley氏によって設立された米国のチノブランド「ビルズカーキ」。当時オハイオの大学生だったBill氏は、近所のショップで偶然手に入れた第二次世界大戦のヴィンテージ軍チノに魅せられ、それまでの市販のチノにはないこだわりのヴィンテージチノを作ろうと決心します。何百本というサンプル作成の後、彼は極めて完成度の高いチノパンを作りだしました。“110% GUARANTEE”と謳う程、品質に絶対的なこだわりを持ち、フィラデルフィアの自社工場で、ハイクオリティーなチノパンを生産。MADE IN USAを頑なに貫く数少ないブランドとして、日本でも多くのファンに支持されています。
1953年の設立よりテネシー州の工場で頑なにmade in USAにこだわり続ける「ロスコ」。主にミリタリーやアウトドアものを手掛けており、そのクオリティーの高さから広く親しまれています。特にミリタリーアイテムはミルスペックモデル(軍規格)なども生産しており、実際に使用されていることからもこのブランドの信頼性が窺えます。また、プライスもわりと手頃で、日本のストリートでもミリタリーアイテムの主要ブランドとして定着しています。
1913年、ニューヨークイーストブロードウェイにて、アーヴィンとジョンのショット兄弟によりスタートした「ショット」。設立当初はレインコートを生産していましたが、1928年に世界で始めてジップ開閉のライダースジャケットを開発、アーヴィン愛用の葉巻からとったパーフェクトと名付けます。第二次大戦では米軍にピーコートとボマージャケットを納品。その後、伝説とも言える「ワンスター」を発表。マーロン・ブランドを初め、ジェームス・ディーンやシド・ヴィシャスといった数々のビッグネームがこのモデルを着用し、その人気は世界中に広まます。裁断から縫製まで全て自社工場で行い、徹底した品質管理の元で作り出されるショットの製品は、その後も着実に市場を拡大。ほとんどの米国ブランドが生産を他国に移す中、MADE IN USAに誇りを持ち、一世紀近くに及ぶ古き良き時代の物作りを受け継いでいる数少ないブランドの一つです。
1922年、テキサスでウィリアム・ステューシー X ディッキーズ氏が立ち上げた「ステューシー X ディッキーズ」。オーバーオールを扱う小さな会社から始まったこのブランドですが、現在では世界中で大きなシェアを誇るワークウエアブランドとなっています。ファッションシーンにおいてもすでに定番ブランドとなっており、874はワーク系チノの代名詞的存在。誰もが一度は穿いているはずですよね。
1991年、Richard Woolcott、Tucker Hallの2人がタホでのスノートリップ中に思いつき設立したという「ボルコム」。コンセプトは"youth against establishment"。すなわち「既存の考えに反発する若さ」。80〜90年代という大きな変化を迎えていた当時、まさにボルコムは80年代の考えを翻すかの様な新しい提案で我々を虜にしました。今流行のストリートブランドを探しても、ここまで独自の世界をもっているブランドは少ないでしょう。この魅力に賛同するライダー陣も半端ではありません。テリエ、ライナス(兄)、ダニエル、ショーンに加え、アークティックチャレンジで名を揚げたロメインやアナログのライダーギギなどなど・・・まぁとにかくすごいメンツです。